前世、唐筝(タン・ジョン)は夫・陳牧礼(チェン・ムーリー)一家を支えるために懸命に働き、姑に仕え、小姑の面倒まで見てきた。だがその見返りは、夫・陳牧礼の裏切りと不倫だった。彼女が必死に稼いだお金は、陳牧礼が持つシステムによって一文残らず奪われ、家から追い出された後でさえ、乞うて得た最後の一銭すらも吸い取られた。 時は流れ、唐筝は再びあの日に戻る。陳牧礼が愛人・梁薇(リアン・ウェイ)を連れて家に現れたその日。今度こそ、前世と同じ轍は踏まない——そう誓った唐筝は、巨額案件を放棄する素振りを見せ、陳牧礼を罠にかける。焦った彼は母を連れて謝罪に訪れ、唐筝の心を取り戻そうとするが、唐筝の目的は復讐だった。 「投資しない」のではなく「資金がない」と言う唐筝。だが、強欲な陳牧礼はその案件の莫大な利益に目が眩み、財産を売り払ってまで資金を工面する。母は疑うも、陳牧礼は前世と同じく、唐筝が自分を裏切るはずがないと信じて疑わない。 しかし、唐筝の狙いは最初から彼を罠に嵌めることだった——彼から得た金をすべて基金会に寄付し、彼の強欲に報いを与えたのだ。何も知らない陳牧礼は、例のシステムで資金を自分の口座に戻すつもりだったが、その金はもうどこにもない。 得意満面で開いた宴席で、陳牧礼は愛人・梁薇こそが本当の妻だと公言。だがそこに現れた唐筝が「その金はすべて寄付した」と突きつけた瞬間、会場の空気は一変する。口座残高ゼロ、裏切られた現実、そしてシステムを用いた数々の報復も唐筝に悉く防がれる。 結局、陳牧礼は自らの貪欲の代償として、すべてを失うことになるのだった——。